リンゴ病感染、首都圏で警報継続

国が「妊婦検診で注意喚起」異例の連絡 赤ちゃんの死産・流産のリスク

両ほほが赤くなるのが特徴で「リンゴ病」と呼ばれる「伝染性紅斑(こうはん)」。子どもがかかる病気というイメージがありますが、妊婦が感染すると、赤ちゃんの流産・死産の原因になることがあります。そのリンゴ病の感染者数が全国的に増加し、首都圏では警報級の流行がみられることから、国が全国の自治体に対して、異例の事務連絡をしました。2024/12/13

 

 

妊婦に流産リスク、学会が警戒

両頬などに赤い発疹が出る伝染性紅斑(リンゴ病)の感染が首都圏を中心に拡大していることが10日、国立感染症研究所のまとめで分かった。子どもに多いとされるが、妊婦が感染すると流産や胎児の異常を引き起こす可能性があるとして、関連学会が注意喚起している。

リンゴ病は「パルボウイルスB19」が引き起こす感染症。風邪のような症状の後、両頬などに赤い発疹が出る。通常1週間程度で回復するが、妊婦が初めて感染した場合、6%が流産や死産となり、4%が胎児貧血や胎児水腫を起こすとされる。妊婦の抗体保有率は20~50%。

 同研究所が10日に公表した速報値では、11月25日~12月1日に全国の定点医療機関から報告された患者数は2806人(1機関当たり0.89人)。埼玉と東京で1機関当たり3人を超え、千葉と神奈川で2人を超えるなど警報レベルとなった。

 日本産科婦人科学会は10日、2025年は全国的な流行が危惧されるとして、子どもとの濃厚接触や食器の共有を避けるなど、妊婦に感染対策の徹底を呼びかけた。 © 一般社団法人共同通信社

 

 

感染症流行情報 伝染性紅斑(リンゴ病)が流行しています

りんご病は、ヒトパルボウイルスB19というウイルスによる感染症で、春から秋にかけて子どもに多く見られます。感染経路は飛沫感染、接触感染です。

 

りんご病(伝染性紅斑)の症状
    • 感染後5~10日後に、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛などの軽微な症状がみられる
    • その後、両側頬部に孤立性淡紅色斑丘しんが現れ、3~4日のうちに融合して蝶翼状の紅斑となる
    • 四肢の発しんは、網目状、レース様または大理石紋様と称される
    • 発疹は1~2週間続く
    • 大人が感染した場合は、頬部の紅斑は少ないようです
    • 太股や腕を中心に、レース様の赤い発疹が出ます
  • かゆみを伴うこともあります
  • 発赤は日光、寒冷などの刺激で悪くなることもあります

 

感染経路

  • 咳やくしゃみ、つばなどのしぶきに含まれるウイルスによる飛沫感染
  • 感染者の鼻水やつばなどが手指や物を介し、口や目などの粘膜に入って感染する経口・接触感染

なお、感染力があるのは感染後1週間から10日程で、頬に赤い発疹が出る段階ではほとんど感染力はありません。

 

りんご病(伝染性紅斑)の予防
  • 手洗いとうがいを徹底する
  • 咳やくしゃみなどの症状がある場合はマスクを着用する
  • 人混みを避ける
  • 家族との共有物を減らす

りんご病は主に飛沫感染でうつります。感染力があるのは、紅斑の症状が出る前の時期です。また、感染者は頬に赤い湿疹が現れる前に、微熱やのどの痛みなどの風邪のような症状が現れることがあります。

特に、妊婦や免疫力の弱い方は、お住まいの地域でりんご病が流行している時期は、風邪の症状がある人に近づかないことが大切です。妊婦が感染すると、まれに胎児の異常や流産の可能性があると言われているためです。

りんご病の原因となるウイルスに対してのワクチンはありません。発疹は痛くもかゆくもなく、自然に消えるため塗り薬は必要ありません。

 

伝染性紅斑 – Wikipedia

リンゴ病という通称がよく知られる。 麻疹 (第1病)、 猩紅熱 (第2病)、 風疹 (第3病)、デューク病(第4病)、 突発性発疹 (第6病)に対して 第5病 (fifth disease)とも呼ばれる。

 

伝染性紅斑(りんご病)の基礎知識 – MEDLEY(メドレー)

伝染性紅斑(りんご病)の基礎知識 POINT 伝染性紅斑(りんご病)とは 伝染性紅斑はパルボウイルスB19が起こした感染症のことです。頬が赤くなるため、別名リンゴ病といいます。顔が赤くなる以外に、腕や足、皮膚も赤くなり、血球

 

りんご病について – メディカルノート

りんご病とは、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。りんご病の由来は、頬がりんごのように赤くなることからきています。このウイルスに感染すると10~20日の潜伏期間を経て、両方の頬に紅斑と体にレースや網目状の赤い発疹が生じ